昨日に引き続きブリュー・ブルブテを追加しました。
ブルブテの穏やかな顔立ちは踏襲しつつ、おっとりとしたカントリーのただずまいを感じさせるこの子。
美白碧眼の花が咲いたようにかわいい昨日のブルブテに比べ、お眼目もぱっちりというわけでもなく、お顔の色もどこか東洋の私たちに馴染みのある色合い。
でもどうしたことか、見れば見るほど味わいが増してくるのです。
ブルブテの並んだ当館のショーケースを眺めていますと、その一隅から素朴で目に優しい存在感がしずしずと伝わってきて、気付けばこの子ばかり見ていることもあります。
でもそれは旅人容子氏による計算された、抑制の美、というべきかもしれません。
例えばドレスの色味を抑え、ややもすれば渋めの色調になってしまいそうなところを、左肩に戴いた得も言われぬグリーンのリボンが見事な差し色となって(このお写真ではわかりませんが)、このFB14サイズの小さなブルブテにオンリーワンの魅力を持たせています。
とかく若さだとか美白だとかが偏重されがちな現代にあって、美しさというのは実にバリエーションを含んだ大きな概念であることを思い出させてくれるビスクドールです。