ビスクドールのビスクは<ビス:二度 キュイ:焼く>を語源にもち、ヘッド(人形の頭部)は必ず磁器で作られています。前身であるファッションドール(ドレスメーカーが婦女子に当時の流行を伝えるために作られた、成人のプロポーションを持ち着せ替えが出来る人形)から子どもの姿を模したべべドールの姿に変わり、ヨーロッパ中を風靡する黄金期を迎えたのち、衰退までは1世紀ほどでしたが、技術の進化と共にビスクドールは様々な趣向を凝らしたものとなりました。
第4回のコラムでは人形の要であるヘッドについて、その作り方の進歩や実際にビスクドールを迎えた際に確認すべきヘアラインの確認方法、メイクやペイトについてご紹介します。